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唐松岳 2696メートル |
日本三百名山 |
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前日の10時川越駅,上信越道を長野から白馬へ。時間があり青木湖を一巡り。4時過ぎ八方尾根スキー場近くの民宿。翌朝、宿のご主人に送ってもらいゴンドラリフト駅。ゴンドラ、リフトを乗り継ぎ八方池山荘。山荘には多くのハイカー。木、石で整備された緩やかな登り道。いくつかのケルンを越えシモツケソウ、ハクサンシャジン等の高山植物咲く道を1時間ほどで八方池。残念ながらここから望めるはずの白馬三山は雲の中。多くのハイカーがここを周遊して下山していました。20分ほどの休憩をし山頂を目指しました。キヌガサソウに迎えられ12時過ぎ丸山ケルン。雲の切れ間に望む荒々しい岸壁と白い雪渓を見ながら昼飯。見えぬ白馬三山に心を残し出発。傾斜がましたダケカンバの道を進むとハイマツ帯。イワカガミ、シナノキンバイなどの花々に後押しされ最後の痩せた木橋、鉄の鎖の取り付けられた道を登りきり、2時、唐松岳山頂山荘。霧につつまれ回りは何も見えません。期待した雲上のビアガーデンでの乾杯は山小屋の中。夕食まで時間が有りすぎ、やる事もなく止む無くふて寝。宿泊中の誰かが「山頂が少し見える」との声、カメラを持って飛び出ましたが何も見えません。そのまま食堂に向かい夕食をとり始めると、なんと急に霧が明けはじめ五竜が、さらに立山、別山、剱岳が。陽が唐松岳に隠れるまでの1時間ほどは、ただ呆然たる時でした。 翌朝4時、宿に荷物を置きライトをつけ山頂へ向かい日の出を待ちました。5時過ぎ東の空が赤みを帯びご来光。振り向けば空が白み始めた五竜、更に剱岳、眼下の鋭く切れ落ちた不帰嶮の奥には白馬の山々。北アルプスの雄大な山々に圧倒されたひと時でした。山頂を後にするころは空も青さを増していました。小屋横の岩場のコマクサに別れを告げ八方尾根分岐を下山。丸山ケルンに戻ると白馬鑓ヶ岳、杓子岳、白馬岳、右に眼をやると五竜岳の後ろに雲の上に鹿島槍ヶ岳が頭を見せてくれました。しばらく見惚れているとカーテンが閉まるかのように霧がその姿を隠してしまいました。雪渓を下りコバイケイソウ等の花々に見送られながら9時、八方池。多くのハイカーとすれ違いながらゴンドラ駅に戻ったのは11時前でした。数えきれない花々と、奇跡のように北アルプスの山々が姿を見せてくれた唐松岳山歩でした。 |
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